ジャズピアノをやる上で、コードを学ぶことは避けては通れません。
とはいえ、コードを学ぶにしても、膨大な量から覚えて実践しないと身につきません。ここで挫折する方も多いでしょう。
今回は、コードを覚える上で必要な構成についてお伝えします。
コード構成は3つ覚えれば良い
コードはCDEFGABと各♭や♯を含めると12音存在します。
今回の構成の話は、そのアルファベットの後ろに表記される部分についてです。
例えば、ジャズで有名な枯葉(Autumn leaves)の1-4小説目のコード進行は
です。
ここでいう黄色マーカーがひかれている、アルファベットのあとの記号や数字です。
ここについて3パターン覚えれば、まずはよしというところです。その3パターンが、
○m7・○-7
○7
となります。
○M7・○△
こちらは○メジャーセブンスと読みます。表記としてはMの代わりに△を用いることもあります。
これはスケールの1度を示します。
CのメジャースケールであればC△7ですね。
これはいわゆる安定の音です。
画像はC△7です。
○m7・○-7
こちらは○マイナーセブンスと読みます。表記としてはmの代わりに-を用いることもあります。
これはスケールの2度(もしくは3度か6度)を示します。
Cのメジャースケールであれば、D-7(もしくはE-7かA-7)です。
画像は、C-7を示しています。この場合はB♭のメジャースケールの2度になります。
○7
こちらは○セブンスと読みます。
これはスケールの5度を示します。
Cのメジャースケールであれば、G7ですね。ドミナントセブンスと呼ばれる不安定な音です。1度に解決したがります。
画像はC7を示しています。この場合はFのメジャースケールの5度となります。
表にまとめるとこうなります
3度 | 7度 | |
M7・△7 | + | + |
m7・−7 | – | – |
7 | + | – |
+はメジャー、-はマイナー(半音下げる)といったところです。
△7は3度(E・ミ)と7度(B・シ)がメジャーです。
-7は3度(E・ミ)と7度(B・シ)が上記と比較して半音下がってます。
7は3度(E・ミ)がメジャーで7度(B・シ)が半音下がってます。
仕組みとしては上記で説明した通りですが、C△7とC-7とC7は、同じCでも扱いが全く違うので、仲間と思わない方がいいです。
大事なのはコード進行で、D-7 G7 C△ といった、いわゆる2-5-1の流れを覚えることです。
その流れの中でこの3つのパターンが大部分を占めていることが多いので、仕組みを知っていると理解しやすいのではないかと思います。
ただもちろん、この3つ以外にも構成はあります。
枯葉の5つ目のコードがA-♭5 7ですので、今までの説明にでてこない作りのものです。
これはそこそこ出るコードではありますが、とりあえず、3つの構成でできていると思ってもまあよいです。
まとめ
今回はジャズピアノを覚える上で必要なコード構成の3つをお伝えしました。
これは覚えただけでは当然意味がないので、知識として身に付けたあとは、実践を積んで身体に染み込ませてください。