BUYMAは基本無在庫販売でも稼ぐことのできる、すばらしいビジネスです。しかし、無在庫で稼げるようになったら、ある時を境に在庫を持った方が良いという判断をするときがきます。なぜならそちらの方がやはり稼ぐことができるからです。
今回は、在庫を持った時に起こりうる会計上の注意点をお伝えしたいと思います。
年末に大量に仕入れても意味がない理由は?
今売れてる商品があるし、たくさん仕入れれば全部経費になるだろうからこの際たくさん仕入れてやれ!
と思う方もみえるかもしれません。たしかにたくさん仕入れた時には、MFクラウドやfreeeでは支払った金額が連携されるでしょう。しかしそれではダメなんです。
なぜなら、確定申告をする際には在庫をカウントして、金額を出したら、その分は経費にできないからです。
年末に在庫管理をしよう
経費にならないことが分かったら、在庫の数を数えなければなりません。
個人事業主でやっているうちは、年末に一度集計をすれば良いでしょう。
管理の仕方としては、在庫の原価を一つずつ集計します。それを合計したものが在庫の価値となります。
在庫の経理処理はどうする?
在庫の処理はタイミングによっていくつかありますので、ご紹介します。
確定申告のタイミング
確定申告の際にする仕訳を以下の通りです。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
商品 | 10,000円 | 期末商品棚卸高 | 10,000円 |
年末に10,000円の在庫が残っていた場合、上記のような仕訳をします。
こうすることによって原価の計算は
という計算式が成り立ちます。
上記仕訳は簿記的に何をやっているかというと、借方の商品は、10,000円の資産が確定申告のタイミングにありますよということを示しています(資産負債の話)。一方で貸方の期末商品棚卸高は、在庫が残っているから経費にしませんということを示しています(損益の話)。
年度が変わったタイミング
年が変わると、期末在庫は期首在庫になります。どういうことかというと、2018年末の在庫は2019年始の在庫とイコールになるということです。文字で書くと当たり前なことですね。
これを会計にも反映させなければなりません。その時の仕訳は以下の通りです。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
期首商品棚卸高 | 10,000円 | 商品 | 10,000円 |
上記の仕訳をすることによって、今年のスタートの在庫は10,000円あるよというように確定申告書に反映させることができます。
この流れで、確定申告の時期になったら、また期末の在庫を認識する必要があります。これにより原価の計算は、
という計算式が成り立ちます。
こちらも上記仕訳が簿記的に何をやっているかというと、借方の期首商品棚卸高は、年始に仕入れたことと考えようということを示しています(損益の話)。一方で貸方の商品は、一旦年始に在庫はないこととすることを示しています(資産負債の話)。まあ在庫がなくなったわけではないですがw
この在庫の仕訳は、簿記独特の概念のため理解しにくいところがあります。日商簿記3級で学びますが、上位を争う難しい論点です。こういうものだと思って機械的に仕訳をおこすと良いでしょう。
まとめ
今回はBUYMAにおいて在庫を持った時の経理処理についてお伝えしました。
在庫を持つ判断をした時には、稼ぐことができるようになっている時ですが、実は経理処理も煩雑になってしまいます。在庫を計上せず確定申告を行うと過少申告となりますので、気をつけましょう。